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国立健康危機管理研究機構
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黄熱

更新日 (last updated):2025年11月26日

概要

黄熱は、黄熱ウイルスを病原体とする感染症である。主な感染経路は蚊の刺咬である。発熱や頭痛を呈し、重症化すると高熱、黄疸、出血傾向、意識障害が出現し、死亡することがある。

病原体

黄熱ウイルスはフラビウイルス科オルソフラビウイルス属に属する1本鎖RNAウイルスである。

疫学

海外ではアフリカおよび中南米の熱帯地域で流行している。アジア太平洋地域には定着しておらず、流行地域からの輸入例のみが報告されている。

日本においては患者の報告はない。

感染経路

主な感染経路は、ウイルスを保有したネッタイシマカなどの蚊に刺されることによる。

臨床像

潜伏期間は3から6日程度。発熱、頭痛、悪心・嘔吐、結膜充血、蛋白尿などを呈する。重症化すると、数時間後から48時間以内に黄疸、出血、蛋白尿などの症状が出現し、致命率は20から50%と高い。

病原体診断

血液からのウイルス分離・同定、ウイルス遺伝子や抗原の検出、血清学的検査による。

治療

特異的な治療法はなく、対症療法が行われる。

予防法・ワクチン

蚊に刺されないことが重要である。流行地では忌避剤の使用や肌の露出を避けるといった対策が推奨される。

黄熱ワクチンが有効である。

黄熱流行地域への渡航または入国の条件(経由地含む)となる黄熱予防接種証明書(イエローカード)は、2016年7月より1回の接種で生涯有効となった。

法的取り扱い

感染症法における四類感染症に定められている。

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