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急性出血性結膜炎

更新日 (last updated):2025年12月25日

概要

急性出血性結膜炎は、エンテロウイルス70(EV70)とコクサッキーウイルスA24変異株(CA24v)を病原体とする感染症である。主な感染経路は接触感染である。突然の目の痛み・異物感・羞明に始まり、結膜下出血を伴う強い充血や眼瞼浮腫などを呈する。EV70感染後ではまれに四肢に運動麻痺を来たすことがある。

病原体

EV70とCA24vは、いずれもエンテロウイルス属の1本鎖RNAウイルスである。

疫学

世界中で報告がある。

国内では、1980年代以降、各地で報告されており、季節性はみられない。患者の年齢は1歳から4歳に多いが、全ての年代でみられる。 

感染経路

主な感染経路は、ウイルスに汚染された手指で目をこすることや、タオルなどの共用物を介した接触感染である。

臨床像

潜伏期間は1日から3日程度(通常1日から2日)。突然の激しい目の痛みや異物感・羞明に始まり、結膜下出血を伴う強い充血や眼瞼浮腫などを呈する。通常、1週間程度で治癒するが、EV70感染後では罹患後6カ月から12カ月過ぎに四肢に運動麻痺を来すことがある。

病原体診断

結膜擦過物や眼ぬぐい液からのウイルスの分離・同定、ウイルス遺伝子の検出による。

治療

特異的な治療法はなく、対症療法が中心である。

予防法・ワクチン

患者の分泌物で汚染された器具類等は、または塩素系消毒薬による消毒を行う。また、手洗いを徹底し、タオルや点眼液など目に触れるものは個人用とするといった接触予防策が有効である。

国内で承認されたワクチンはない。

法的取り扱い

感染症法における、五類感染症の点把握対象疾患に定められている。

学校保健安全法における第三種感染症に定められている。

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