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ニパウイルス感染症

更新日 (last updated):2025年11月26日

概要

ニパウイルス感染症は、ニパウイルスを病原体とする感染症である。主な感染経路は、感染動物(オオコウモリやブタなど)との接触や、感染動物の唾液や尿などの体液で汚染された食物の摂取である。発熱、頭痛、嘔吐、筋肉痛などで始まり、その後意識障害などの神経症状が現れ、重症化すると急性脳炎に至ることがある。

病原体

ニパウイルスはパラミクソウイルス科ヘニパウイルス属の1本鎖RNAウイルスで、自然宿主はオオコウモリである。

疫学

海外では、1998年から1999年にマレーシアで初めて発生が確認された。2001年以降はバングラデシュやインドでほぼ毎年患者が報告されている。

日本国内では患者の報告はない。

感染経路

主な感染経路は、感染動物(オオコウモリやブタなど)との接触や、感染動物の唾液や尿などの体液で汚染された食物(ナツメヤシ等の樹液や果物)の摂取である。また、患者の血液や体液との接触によるヒト-ヒト感染も報告されている。

臨床像

潜伏期間は通常4から14日程度。発熱、頭痛、嘔吐、筋肉痛などで始まり、その後意識障害などの神経症状が現れ、重症化すると急性脳炎に至ることがある。

病原体診断

髄液、尿、気道分泌液などからのウイルスの分離・同定、抗原の検出、ウイルス遺伝子の検出、または血清からの抗体の検出による。

治療

特異的な治療法はなく、対症療法が中心である。  

予防法・ワクチン

流行地において、オオコウモリやブタとの直接の接触を避ける。また、生のナツメヤシの樹液や、洗っていない果物の喫食は避ける。患者に接触する際は個人防護具の使用などの接触感染対策が必要である。

国内で承認されたワクチンはない。

法的取り扱い

感染症法における四類感染症に定められている。

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