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侵襲性肺炎球菌感染症(詳細版)

更新日 (last updated):2025年11月27日

概要

肺炎球菌感染症は、肺炎球菌をとする感染症である。主な感染経路はである。保菌者のすべてが発症するわけではなく、無症状であることも多い。主な症状は発熱や全身のだるさなどで、その他に発症部位に応じた症状を呈する。

肺炎球菌感染症は、非侵襲性感染症(中耳炎、副鼻腔炎、菌血症を伴わない肺炎等)と侵襲性感染症(髄膜炎や菌血症を伴う肺炎等)とに分類される。侵襲性肺炎球菌感染症は、肺炎球菌が本来無菌的な血液、髄液等から検出されたものを指す。

本項では侵襲性肺炎球菌感染症について概説する。

病原体

原因菌は肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)である。鼻咽頭に常在しており、成人の5~10%、小児の20~40%、乳幼児の40~60%に認められる。

疫学

世界中で報告があり、乳幼児や高齢者が罹患しやすい。

日本国内でも乳幼児と65歳以上の高齢者を中心に報告されている。

感染経路

主な感染経路は飛沫感染である。

臨床像

潜伏期間は1から3日程度。急な発熱や咳、膿性痰を伴う肺炎を起こし、髄膜炎では頭痛やけいれんなどを呈する。小児では菌血症が多く、成人では肺炎が主である。

病原体診断

血液や髄液などからの菌の分離・同定、遺伝子の検出、抗原検出による。

治療

抗菌薬による治療が行われる。

予防法・ワクチン

手洗い、咳エチケット、混雑を避けることが有効である。喫煙者で罹患率が高いことが知られている。

肺炎球菌ワクチンが有効である。乳幼児には20価および15価肺炎球菌結合型ワクチンが定期接種として導入されており、60歳から64歳の高リスク者および65歳以上の高齢者には23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンによる定期接種が行われる。

法的取り扱い

侵襲性肺炎球菌感染症は、感染症法における、五類感染症の全数把握対象疾患に定められている。

学校保健安全法において、肺炎球菌感染症は、条件によっては第三種感染症の「その他の感染症」に定められている。

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