IDWR 2013年第44号<発生動向総覧>2013年第44週(2013年10月28日~11月3日) LINEで送るシェアツイート 注意:PDF版よりピックアップして掲載しています。 発生動向総覧 〈第44週コメント〉 11月6日集計分 ◆全数報告の感染症 注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。 注意:感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。 1類感染症: 報告なし 2類感染症: 結核384例 3類感染症: コレラ1例 感染地域:インド 細菌性赤痢2例 菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:インド S. sonnei (D群)1例_感染地域:ベトナム 腸管出血性大腸菌感染症50例(有症者35例、うちHUS 1例) 感染地域:国内49例、イタリア1例国内の多い感染地域:福島県10例*、福岡県5例、東京都3例、宮城県2例、茨城県2例、大阪府2例、兵庫県2例、佐賀県2例、大分県2例* 保育園における集団感染例(O26 VT1)年齢群:1歳(3例)、2歳(6例)、3歳(3例)、4歳(2例)、5歳(1例)、6歳(2例)、7歳(2例)、8歳(1例)、10代(7例)、20代(5例)、30代(5例)、40代(1例)、50代(4例)、60代(5例)、70代(3例)血清型・毒素型:O26 VT1(17例)、O157 VT1・VT2(12例)、O157 VT1(5例)、O157 VT2(4例)、O91 VT1(2例)、O103 VT1(2例)、O145 VT1(2例)、O111 VT1(1例)、O145 VT2(1例)、O157 VT不明(1例)、その他・不明(3例)累積報告数:3,598例(有症者2,392例、うちHUS 77例.死亡4例) 4類感染症: E型肝炎2例〔感染地域(感染源):群馬県1例(不明)、千葉県1例(不明)〕A型肝炎2例〔感染地域:国内(都道府県不明)1例、ペルー1例〕つつが虫病4例(感染地域:福島県2例、新潟県1例、石川県1例)デング熱3例(感染地域:マレーシア1例、インド1例、フィリピン1例)日本紅斑熱4例(感染地域:熊本県2例、和歌山県1例、鹿児島県1例) レジオネラ症21例(肺炎型21例) 感染地域:愛知県2例、長崎県2例、宮城県1例、秋田県1例、福島県1例、栃木県1例、千葉県1例、神奈川県1例、富山県1例、三重県1例、兵庫県1例、広島県1例、大分県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)4例、国内・国外不明1例年齢群:50代(6例)、60代(12例)、70代(2例)、80代(1例) レプトスピラ症1例(感染地域:沖縄県_感染源:河川) 5類感染症: アメーバ赤痢9例(腸管アメーバ症6例、腸管外アメーバ症2例、腸管及び腸管外アメーバ症1例) 感染地域:千葉県2例、愛知県1例、大阪府1例(死亡)、国内(都道府県不明)3例、中国1例、国外(国不明)1例感染経路:性的接触1例(同性間)、経口感染4例、不明4例 ウイルス性肝炎3例 B型1例_感染経路:性的接触(異性間)C型1例_感染経路:不明サイトメガロウイルス1例_感染経路:不明 急性脳炎1例(病原体不明_年齢群:0歳) クロイツフェルト・ヤコブ病4例 孤発性プリオン病4例(古典型2例、その他2例) 劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 年齢群:40代(1例)、50代(1例)、60代(1例) 後天性免疫不全症候群9例(AIDS 2例、無症候6例、その他1例) 感染地域:国内7例、国内・国外不明2例感染経路:性的接触7例(同性間6例、異性間・同性間不明1例)、不明2例 ジアルジア症1例(感染地域:福岡県) 侵襲性肺炎球菌感染症12例(菌検出検体:血液11例、血液・髄液1例) 年齢群:1歳(1例)、2歳(1例)、3歳(1例)、20代(1例)、50代(1例.死亡)、60代(4例)、70代(1例)、90代(2例) 先天性風しん症候群3例 病型:典型例3例感染地域:大阪府2例、埼玉県1例累積報告数:22例 梅毒17例(早期顕症I期1例、早期顕症II期7例、晩期顕症1例、無症候8例) 風しん16例(検査診断例9例、臨床診断例7例) 感染地域:神奈川県2例、福岡県2例、宮城県1例、岐阜県1例、愛知県1例、京都府1例、大阪府1例、兵庫県1例、国内(都道府県不明)6例年齢群:10~14歳(1例)、15~19歳(4例)、20~24歳(2例)、25~29歳(1例)、30~34歳(2例)、35~39歳(1例)、40代(2例)、50代(3例)累積報告数:14,240例(検査診断例9,785例、臨床診断例4,455例) 麻しん2例〔麻しん(検査診断例2例)〕 感染地域:東京都1例、国内(都道府県不明)1例年齢群:1歳(1例)、30~34歳(1例)累積報告数:210例〔麻しん(検査診断例88例、臨床診断例60例)、修飾麻しん62例〕 (補)2012年第44週から2013年第43週までに診断されたものの報告遅れとして、エキノコックス症4例(多包条虫4例_感染地域:北海道4例)、日本紅斑熱2例(感染地域:広島県2例)、急性脳炎5例〔ヒトヘルペスウイルス6型1例_年齢別:1歳.病原体不明4例_年齢別:6歳(1例)、10代(1例)、30代(1例)、80代(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔40代(1例)、60代(1例)、80代(1例)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例(遺伝子型:VanC _菌検出検体:血液.死亡)などの報告があった。 ◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの) 全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。 インフルエンザ:定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は沖縄県(0.78)、愛媛県(0.56)、佐賀県(0.49)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は6例と前週と比較して減少した。都道府県別では6つの県から各1例、年齢別では0歳(1例)、10代(1例)、60代(1例)、70代(2例)、80歳以上(1例)であった。 小児科定点報告疾患(主なもの):RSウイルス感染症の報告数は4,195例と2週連続で増加した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約71%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は2週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は宮崎県(2.33)、佐賀県(1.04)、鹿児島県(0.93)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は山形県(2.77)、鳥取県(2.16)、山口県(2.13)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は宮崎県(13.64)、島根県(8.35)、長崎県(8.18)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は新潟県(2.07)、三重県(1.67)、岩手県(1.38)である。手足口病の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は鹿児島県(4.95)、佐賀県(4.26)、宮崎県(2.92)である。百日咳の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位2位は沖縄県(0.06)、千葉県(0.05)、兵庫県(0.05)、鳥取県(0.05)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第31週以降減少が続いている。都道府県別の上位3位は宮崎県(0.42)、北海道(0.38)、徳島県(0.35)である。 基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は岩手県(2.21)、青森県(1.50)、福島県(1.29)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)は前週と比較して増加した。都道府県別では6府県から各1例、年齢別では0歳(3例)、1~4歳(3例)であった。