発生動向総覧
〈第17週コメント〉 4月30日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
注意:感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核331例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症40例(有症者25例、うちHUS 3例) |
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感染地域:国内39例、韓国1例 国内の感染地域:佐賀県15例*、福島県3例、埼玉県3例、大阪府3例、兵庫県2例、千葉県1例、岐阜県1例、滋賀県1例、島根県1例、大分県1例、宮崎県1例、鹿児島県1例、不明6例 * 保育所に関連した集団感染(O157 VT1・VT2)を含む 年齢群:1歳(3例)、2歳(2例)、3歳(1例)、4歳(4例)、5歳(8例)、6歳(2例)、8歳(2例)、9歳(1例)、10代(4例)30代(5例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(1例)、70代(1例)、80代(3例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(24例)、O26 VT1(3例)、O103 VT1(2例)、O111 VT1(1例)、O115 VT2(1例)、O157 VT2( 1例)、O165 VT2(1例)、その他・不明(7例) 累積報告数:291例(有症者202例、うちHUS 11例.死亡なし)
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腸チフス1例(感染地域:タイ/ラオス) |
4類感染症: |
E型肝炎3例
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感染地域(感染源):埼玉県1例(不明)、東京都1例(豚レバー)、鹿児島県1例(鹿肉/猪肉)
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A型肝炎8例
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感染地域:福岡県2例、神奈川県1例、島根県1例、鹿児島県1例、国内(都道府県不明)1例、フィリピン1例、メキシコ1例
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重症熱性血小板減少症候群1例
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感染地域:宮崎県 年齢群:80代(死亡)
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つつが虫病3例(感染地域:宮城県1例、福島県1例、フィリピン1例) デング熱2例(感染地域:タイ1例、ブラジル1例) 日本紅斑熱1例(感染地域:広島県)
レジオネラ症10例(肺炎型9例、ポンティアック型1例)
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感染地域:茨城県1例、栃木県1例、群馬県1例、東京都1例、神奈川県1例、石川県1例、静岡県1例、岡山県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)1例 年齢群:40代(1例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(3例)、80代(2例)、90代(1例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢17例(腸管アメーバ症16例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:福島県1例、群馬県1例、東京都1例、新潟県1例、富山県1例、愛知県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)9例、タイ1例 感染経路:性的接触6例(異性間2例、同性間3例、異性/同性間1例)、経口感染4例、不明7例
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ウイルス性肝炎4例 |
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B型2例_感染経路:性的接触2例(異性間1例、同性間1例) C型1例_感染経路:不明 EBウイルス1例_感染経路:性的接触(異性間・同性間不明)
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急性脳炎3例 |
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ヘルペスウイルス1例_年齢群:60代 ロタウイルス1例_年齢群:1歳 病原体不明1例_年齢群:1歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病3例 |
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孤発性プリオン病古典型2例 遺伝性プリオン病家族性1例
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例 |
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年齢群:70代(2例)、80代(1例.死亡)
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後天性免疫不全症候群20例(AIDS 4例、無症候13例、その他3例) |
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感染地域:国内15例、韓国1例、ブラジル1例、国内・国外不明3例 感染経路:性的接触16例(異性間3例、同性間13例)、不明4例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:60代(2例)
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侵襲性肺炎球菌感染症30例(菌検出検体:血液22例、血液・髄液7例、髄液1例) |
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年齢群:0歳(2例)、1歳(3例)、2歳(2例)、3歳(1例)、30代(1例)、40代(2例)、50代(3例)、60代(5例)、70代(6例)、80代(3例)、90代(2例)
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梅毒20例(早期顕症I期3例、早期顕症II期10例、晩期顕症2例、無症候5例) 破傷風1例(年齢群:80代)
バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:不明_菌検出検体:血液
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風しん10例(検査診断例6例、臨床診断例4例)
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感染地域:神奈川県2例、北海道1例、千葉県1例、東京都1例、大阪府1例、兵庫県1例、奈良県1例、国内(都道府県不明)2例 年齢群:5~9歳(1例)、15~19歳(1例)、20~24歳(2例)、25~29歳(2例)、30~34歳(1例)、40代(1例)、50代(2例) 累積報告数:167例(検査診断例109例、臨床診断例58例)
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麻しん10例〔麻しん(検査診断例4例、臨床診断例6例)〕
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感染地域:和歌山県3例、福島県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)4例、フィリピン1例 年齢群:0歳(1例)、1歳(2例)、3歳(1例)、4歳(1例)、5~9歳(1例)、15~19歳(2例)、25~29歳(1例)、40代(1例) 累積報告数:300例〔麻しん(検査診断例219例、臨床診断例46例)、修飾麻しん35例〕
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(補)2013年第17週から2014年第16週までに診断されたものの報告遅れとして、細菌性赤痢2例〔菌種:S. flexneri (B群)1例_感染地域:インドネシア.菌種:S. sonnei (D群)1例_感染地域:フィリピン〕、腸チフス1例(感染地域:インド)、E型肝炎1例(感染地域:埼玉県_感染源:生煮えの豚肉疑い)、デング熱1例(感染地域:タイ/台湾)、マラリア2例(熱帯熱1例_感染地域:ベネズエラ.卵形1例_感染地域:ガーナ)、レプトスピラ症1例(感染地域:カンボジア_感染源:湖での作業)、急性脳炎7例〔ヒトヘルペスウイルス6型1例_年齢群:0歳.ロタウイルス1例_年齢群:3歳.ロタウイルス/EBウイルス1例_年齢群:1歳(死亡).病原体不明4例_年齢群:1歳(2例)、3歳(1例)、30代(1例)〕、クリプトスポリジウム症1例(感染地域:大阪府)、劇症型溶血性レンサ球菌感染症3例〔40代(1例.死亡)、70代(1例.死亡)、80代(1例.死亡)〕、バンコマイシン耐性腸球菌感染症2例(遺伝子型:VanB 1例_菌検出検体:足潰瘍.遺伝子型:不明1例_菌検出検体:尿)などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。

インフルエンザ:定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は山形県(12.85)、福島県(11.71)、岩手県(10.88)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は135例と前週と比較して減少した。32都道府県から報告があり、年齢別では0歳(6例)、1~9歳(54例)、10代(15例)、20代(4例)、30代(3例)、40代(4例)、50代(4例)、60代(8例)、70代(18例)、80歳以上(19例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症の報告数は435例と2週連続で減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約76%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多い。都道府県別の上位3位は島根県(3.09)、宮崎県(1.92)、富山県(1.59)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は山形県(5.60)、新潟県(5.33)、富山県(4.31)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は宮崎県(18.31)、大分県(17.36)、福井県(15.45)である。水痘の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は石川県(2.28)、鹿児島県(2.04)、福井県(1.86)である。手足口病の定点当たり報告数は第14週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は熊本県(2.34)、大分県(2.08)、宮崎県(1.69)である。百日咳の定点当たり報告数は3週連続で増加した。都道府県別の上位3位は長崎県(0.27)、福井県(0.09)、鹿児島県(0.09)、愛媛県(0.08)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は第13週以降増加が続いている。都道府県別の上位3位は佐賀県(1.04)、熊本県(0.94)、大分県(0.92)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は青森県(1.33)、岐阜県(1.20)、長野県(0.82)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は3週連続で増加した。37都道府県から328例報告があり、年齢別では0歳(39例)、1~4歳(236例)、5~9歳(39例)、10代(9例)、20代(1例)、30代(1例)、60代(2例)、70歳以上(1例)であった。
発生動向総覧
〈第18週コメント〉 5月8日集計分
◆全数報告の感染症
注意:これは当該週に診断された報告症例の集計です。しかし、迅速に情報還元するために期日を決めて集計を行いますので、当該週に診断された症例の報告が集計の期日以降に届くこともあります。それらについては一部を除いて発生動向総覧では扱いませんが、翌週あるいはそれ以降に、巻末の表の累積数に加えられることになります。
注意:感染経路、感染原因、感染地域については、確定あるいは推定として記載されていたものを示します。
1類感染症: |
報告なし |
2類感染症: |
結核309例 |
3類感染症: |
腸管出血性大腸菌感染症14例(有症者9例、うちHUS 1例) |
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感染地域:国内14例 国内の感染地域:滋賀県2例、福島県1例、愛知県1例、京都府1例、兵庫県1例、岡山県1例、香川県1例、佐賀県1例、宮崎県1例、不明4例 年齢群:0歳(1例)、2歳(1例)、5歳(1例)、9歳(1例)、10代(4例)、20代(1例)、30代(1例)、40代(1例)、50代(2例)、80代(1例) 血清型・毒素型:O157 VT1・VT2(6例)、O157 VT2(2例)、O26 VT1(1例)、O111 VT1・VT2(1例)、O128 VT1(1例)、O157 VT1(1例)、その他・不明(2例) 累積報告数:312例(有症者215例、うちHUS 12例.死亡なし)
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4類感染症: |
A型肝炎5例
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感染地域:岐阜県1例、大阪府1例、国内(都道府県不明)1例、フィリピン1例、マダガスカル1例
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つつが虫病5例
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感染地域:秋田県1例、福島県1例、新潟県1例、長野県1例、岐阜県1例
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デング熱3例(感染地域:ケニア1例、タンザニア1例、フィジー1例) 日本紅斑熱1例(感染地域:宮崎県)
レジオネラ症13例(肺炎型12例、ポンティアック型1例)
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感染地域:大阪府2例、茨城県1例、栃木県1例、埼玉県1例、神奈川県1例、新潟県1例、愛知県1例、広島県1例、国内(都道府県不明)3例、国内(都道府県不明)/中国1例 年齢群:30代(1例)、40代(1例)、50代(1例)、60代(2例)、70代(2例)、80代(6例)
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5類感染症: |
アメーバ赤痢8例(腸管アメーバ症7例、腸管外アメーバ症1例) |
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感染地域:岩手県1例、東京都1例、国内(都道府県不明)4例、韓国1例、国外(国不明)1例 感染経路:経口感染3例、不明5例
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ウイルス性肝炎7例 |
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B型7例_感染経路:性的接触6例(異性間2例、同性間4例)、不明1例
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急性脳炎1例 |
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インフルエンザウイルスB型_年齢群:8歳
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クロイツフェルト・ヤコブ病2例 |
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孤発性プリオン病古典型1例 感染性プリオン病医原性1例
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後天性免疫不全症候群12例(AIDS 3例、無症候8例、その他1例) |
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感染地域:国内11例、国内・国外不明1例 感染経路:性的接触11例(異性間2例、同性間9例)、不明1例
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侵襲性インフルエンザ菌感染症2例(菌検出検体:血液2例) |
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年齢群:60代(2例)
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侵襲性髄膜炎菌感染症1例(菌検出検体:血液・髄液) |
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感染地域:兵庫県 年齢群:50代
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侵襲性肺炎球菌感染症31例(菌検出検体:血液29例、血液・髄液2例) |
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年齢群:0歳(1例)、1歳(5例)、2歳(3例)、3歳(1例)、4歳(1例)、40代(1例)、50代(2例)、60代(5例)、70代(8例)、80代(4例.うち1例死亡)
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梅毒13例(早期顕症I期3例、早期顕症II期4例、無症候6例)
破傷風3例
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年齢群:60代(1例)、70代(2例)
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バンコマイシン耐性腸球菌感染症1例
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遺伝子型:VanB _菌検出検体:PTCD液(胆汁)
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風しん10例(検査診断例5例、臨床診断例5例)
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感染地域:北海道1例、埼玉県1例、東京都1例、神奈川県1例、静岡県1例、愛知県1例、福岡県1例、国内(都道府県不明)2例、フィリピン1例 年齢群:4歳(2例)、15~19歳(1例)、20~24歳(1例)、25~29歳(1例)、35~39歳(2例)、40代(3例) 累積報告数:181例(検査診断例117例、臨床診断例64例)
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麻しん9例〔麻しん(検査診断例3例、臨床診断例4例)、修飾麻しん2例〕
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感染地域:愛知県2例、東京都1例、神奈川県1例、大阪府1例、大分県1例、国内(都道府県不明)2例、インドネシア1例 年齢群:0歳(2例)、1歳(1例)、2歳(1例)、3歳(1例)、10~14歳(1例)、25~29歳(2例)、35~39歳(1例) 累積報告数:324例〔麻しん(検査診断例236例、臨床診断例49例)、修飾麻しん39例〕
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(補)2013年第18週から2014年第17週までに診断されたものの報告遅れとして、E型肝炎1例(感染地域:千葉県_感染源:生焼けの豚レバー)、重症熱性血小板減少症候群1例(感染地域:愛媛県_年齢群:90代)、マラリア1例(熱帯熱_感染地域:ウガンダ)、急性脳炎5例〔インフルエンザウイルスB型1例_年齢群:8歳.ロタウイルス1例_年齢群:4歳.水痘帯状疱疹ウイルス1例_年齢群:70代.病原体不明2例_年齢群:0歳(1例)、1歳(1例)〕、劇症型溶血性レンサ球菌感染症2例〔10代(1例)、50代(1例)〕などの報告があった。
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◆定点把握の対象となる5類感染症(週報対象のもの)
全国の指定された医療機関(定点)から報告され、疾患により小児科定点(約3,000 カ所)、インフルエンザ(小児科・内科)定点(約5,000 カ所)、眼科定点(約600 カ所)、基幹定点(約500 カ所)に分かれています。また、定点当たり報告数は、報告数/定点医療機関数です。

インフルエンザ:定点当たり報告数は増減少した。都道府県別の上位3位は沖縄県(10.26)、山形県(9.40)、岩手県(8.20)である。基幹定点からのインフルエンザ入院サーベイランスにおける報告数は132例と前週と比較して減少した。34都道府県から報告があり、年齢別では0歳(5例)、1~9歳(37例)、10代(12例)、20代(4例)、30代(4例)、40代(3例)、50代(5例)、60代(12例)、70代(20例)、80歳以上(30例)であった。
小児科定点報告疾患:RSウイルス感染症のRSウイルス感染症の報告数は353例と3週連続で減少した。年齢別では1歳以下の報告数が全体の約78%を占めている。咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第15週以降増加が続いており、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してやや多い。都道府県別の上位3位は鹿児島県(1.95)、宮崎県(1.80)、富山県(1.69)、石川県(1.69)である。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は山形県(3.97)、新潟県(3.79)、石川県(3.41)である。感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は福井県(16.36)、宮崎県(15.57)、大分県(14.00)である。水痘の定点当たり報告数は2週連続で増加した。都道府県別の上位3位は福井県(2.45)、沖縄県(2.24)、新潟県(2.00)である。手足口病の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は熊本県(2.42)、宮崎県(1.86)、大分県(1.61)である。百日咳の定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は長崎県(0.30)、沖縄県(0.12)、大分県(0.08)である。ヘルパンギーナの定点当たり報告数は減少した。都道府県別の上位3位は熊本県(1.08)、佐賀県(0.74)、大分県(0.39)である。
基幹定点報告疾患:マイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は増加した。都道府県別の上位3位は福島県(2.29)、青森県(1.67)、富山県(1.40)である。感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点当たり報告数は第15週以降増加が続いている。42都道府県から375例報告があり、年齢別では0歳(45例)、1~4歳(257例)、5~9歳(56例)、10代(8例)、20代(2例)、30代(2例)、50代(1例)、60代(1例)、70歳以上(3例)であった。
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