クラミジア肺炎
概要
クラミジア肺炎は、感染症法上では、オウム病を除く、肺炎クラミジア(Chlamydophila pneumoniae)とトラコーマ・クラミジア(Chlamydia trachomatis)を病原体とする感染症とされている。主な感染経路はC. pneumoniae 肺炎は飛沫感染、C. trachomatis肺炎はC. trachomatisに感染した母体からの産道感染である。呼吸器症状および肺炎を呈し、重症化することがある。
オウム病(C. psittaci)については関連記事のリンクを参照のこと。
病原体
原因菌はChlamydophila属のC. pneumoniae およびChlamydia属のC. trachomatisであり、細胞内でのみ増殖する偏性細胞内寄生細菌である。
疫学
世界中で報告がある。日本では、C. pneumoniae 肺炎は小児や高齢者に多い。C. trachomatis肺炎は新生児・乳幼児期の発生がほとんどである。
感染経路
主な感染経路は、C. pneumoniae 肺炎は飛沫感染、C. trachomatis肺炎はC. trachomatisに感染した母体からの分娩時における産道感染である。
臨床像
C. pneumoniae 肺炎の潜伏期間は3から4週間。激しい咳で、上気道症状から肺炎に至る症例が多いが、38℃以上の高熱を呈する症例は少ない。
C. trachomatis 肺炎は、生後3カ月までの間に肺炎を来たす。通常、熱はなく、呼吸器症状を呈するが、低出生体重児などでは重症化することがある。
病原体診断
病原体の抗原検出、遺伝子検出、血清学的検査による。
治療
抗菌薬による治療が行われる。
予防法・ワクチン
C. pneumoniae 肺炎については、手洗いや咳エチケットなどの飛沫予防策が有効である。
C. trachomatis 肺炎については、妊婦における感染の早期発見・治療による。
国内で承認されたワクチンはない。
法的取り扱い
クラミジア肺炎(オウム病を除く) は、感染症法における、五類感染症の定点把握対象疾患に定められている。
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