感染症を媒介する昆虫・ダニ類
私たちの身の回りには、病気を媒介する昆虫やダニの仲間が数多く生息しています。現在病原体が存在していなくても、それらを媒介する昆虫やダニの多くは日本でも見られるため、注意が必要です。
(注)は、現在日本で生息が確認されていない種類
- 日本脳炎:日本、東南アジアを中心とする西太平洋地帯:コガタアカイエカ
- デング熱:世界の熱帯・亜熱帯地域:ネッタイシマカ(注)、ヒトスジシマカ
- チクングニヤ熱:インド洋諸島、アフリカ、イタリアほか:ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ(注)、ヌマカ属の蚊
- ウエストナイル熱:アフリカ、欧州、ロシア、アメリカほか:アカイエカの仲間をはじめとする多くの蚊種
- 黄熱:アフリカ、アマゾン川流域:ネッタイシマカ(注)、ヒトスジシマカ
- 高病原性鳥インフルエンザ:日本ほか:オオクロバエ、ケブカクロバエなど(機械的な伝播)
- その他:セントルイス脳炎、マレー渓谷脳炎、カリフォルニア脳炎、東部ウマ脳炎、西部ウマ脳炎、ベネズエラウマ脳炎、リフトバレー熱、ロシア春夏脳炎、二相性髄膜脳炎、跳躍病、オムスク出血熱、キャサヌル森林熱、クリミア・コンゴ出血熱、腎症候性出血熱、オプローシェ熱、パパタシ熱など
- 塹壕熱(ざんごうねつ):世界各地:コロモジラミ
- 発疹チフス:世界各地:コロモジラミ
- ペスト:アジア、アフリカ、中近東、米国ほか:ネズミノミの仲間
- 野兎病(やとびょう):日本、北米、欧州ほか:キチマダニ、ヤマトマダニ、シュルツェマダニなど
- 紅斑熱群リケッチア症、日本、アジア、アフリカ、米国ほか:マダニの仲間
- ツツガムシ病:日本、ロシア、オーストラリアほか:アカツツガムシ、フトゲツツガムシ、タテツツガムシ
- 腸管出血性大腸菌O157:世界各地:イエバエなどのハエ類(機械的な伝播)
- その他:Q熱、サルモネラ中毒など
- ケオプスネズミノミ(オス成虫)、イエバエ、コロモジラミ
- ヤマトマダニ、タイワンカクマダニ、タカサゴキララマダニ
- バンクロフト糸状虫症(フィラリア症):主に熱帯地方、かつての日本:アカイエカ、ネッタイイエカ
- マレー糸状虫症(フィラリア症):東南アジアほか、かつての日本(八丈小島):トウゴウヤブカ、ヌマカの仲間
- オンコセルカ症:アフリカ、中南米:ブユの仲間
- その他:ロア糸状虫症、東洋眼虫症、イヌ糸状虫症(稀に人に感染)
- ネッタイイエカ、羽化途中のネッタイイエカ、トウゴウヤブカ
- マラリア:おもに熱帯・亜熱帯地方、かつての日本:ハマダラカの仲間(ガンビエハマダラカ、コガタハマダラカなど)
- リーシュマニア症:アジア、アフリカ、中南米、欧州、アメリカほか:サシチョウバエの仲間
- アフリカ睡眠病(アフリカトリパノソーマ症):アフリカ:ツェツェバエの仲間
- シャーガス病(アメリカトリパノソーマ症):中南米:ベネズエラサシガメ、ブラジルサシガメなど
- バベシア症:北欧、北米:マダニの仲間
- ガンビエハマダラカ(注)、ブラジルサシガメ(注)、ベネズエラサシガメ(注)
- 回帰熱:世界各地:コロモジラミ、カズキダニの仲間
- ライム病:日本、欧州、米国、ロシア:シュルツェマダニなどのマダニの仲間
- コロモジラミ
- シラミ症:日本を含む世界各地:アタマジラミ、コロモジラミ、ケジラミ
- 疥癬(かいせん):日本を含む世界各地:ヒゼンダニ
- その他:日本では確認されていない:ヒトヒフバエ(注)、ヒトクイバエ(注)、ヒトチスイバエ(注)、スナノミ(注)など
- アタマジラミ、ケジラミ、ヒゼンダニ(メス 成虫)