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セントルイス脳炎 St. Louis encephalitis

セントルイス脳炎ウイルスの特徴:抗原性から区別することは出来ないが、遺伝子的に合衆国東部・西部・南アメリカに由来する3型に分類される。神経病原性は、流行が大規模になるほど強まる傾向にある。

疫学

セントルイス脳炎ウイルスの特徴:抗原性から区別することは出来ないが、遺伝子的に合衆国東部・西部・南アメリカに由来する3型に分類される。神経病原性は、流行が大規模になるほど強まる傾向にある。

感染経路

自然界では蚊によってのみ媒介され、ヒトからヒトへ、あるいは鳥からヒトへといった感染経路は存在しない。実験室内感染としては、経粘膜感染あるいは経気道感染の報告例がある。

病理

潜伏期間は4から21日である。病理的変化は中枢神経のみと報告されているが、ウイルスは肺・肝・碑・腎臓・硝子体液からも分離される。

臨床症状

症状は頭痛を伴う発熱を示すだけのものから、髄膜炎症状あるいは脳炎症状を呈するものまである。発症は倦怠感、悪心、悪寒、熱発により急激に起こる。その他の初期症状は咳、咽頭痛、腹痛、嘔吐、下痢等も認める。最盛期には高熱が稽留、重症の場合は髄膜炎症状、意識障害、痙攣・めまい等の神経症状を認める。蛋白尿・膿尿といった泌尿器系障害も生じる。

実験室内診断

患者の急性期の血清からウイルスを分離するか、RT-PCR法によりウイルス遺伝子(RNA)を検出し、遺伝子配列を検討する。

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