コンテンツにジャンプ
国立健康危機管理研究機構
感染症情報提供サイト
言語切り替え English

トップページ > サーベイランス > 病原微生物検出情報(IASR) > IASR特集記事 > レジオネラ・レファレンスセンターの活動

レジオネラ・レファレンスセンターの活動

公開日:2024年7月31日
(IASR Vol. 45 p125-126: 2024年7月号)

衛生微生物技術協議会レジオネラ・レファレンスセンターは、 国立感染症研究所(感染研)細菌第一部と地方衛生研究所(地衛研)全国協議会の全国6支部の各代表地衛研で構成されている。レジオネラ・レファレンスセンターの主な活動は以下の通りである。

(1)レジオネラ臨床分離株の収集と遺伝子型別

感染研細菌第一部レジオネラ・レファレンスセンターでは、 レジオネラ臨床分離株を収集している。特に、 Legionella pneumophilaについては、 sequence-based typing(SBT)法による遺伝子型別検査を実施し、 国内の遺伝子型の分布状況の把握に努め、 レジオネラ・レファレンスセンター会議で報告している。個々の遺伝子型別検査結果は地衛研から保健所、 医療機関に還元される。分子疫学情報の蓄積は、 感染源の解明につながることが期待される。

(2)レジオネラ検査試薬の配布

L. pneumophila混合免疫血清および臨床・環境から分離されることがあるレジオネラ属菌の免疫血清の受託作製をデンカ株式会社に依頼し、 希望する地衛研に配布している。

マルチプレックスPCRによるL. pneumophila血清型別用プライマーおよびコントロールDNAを購入し、 希望する地衛研に配布している。

(3)レジオネラ外部精度管理への参加

レジオネラ・レファレンスセンターで2017年に行ったアンケート調査によると、 98%の地衛研が環境水のレジオネラ検査を実施していた。環境水のレジオネラ検査は定量試験であり、 検水の濃縮、 夾雑菌の発育を抑制するための前処理、 レジオネラ様コロニーの判別等、 工程が多いため、 検査の精度管理は重要である。レジオネラ・レファレンスセンターでレジオネラ外部精度管理への地衛研の参加の支援、 とりまとめを行っている(本号14ページ参照)。

最後に、 以下のようにお願い申し上げます。臨床分離株が収集された場合、 あるいは臨床分離株を保有している場合、 感染研細菌第一部レジオネラ・レファレンスセンターに菌株を分与ください。送付された菌株の型別の結果は随時送付者にお返ししています。菌株収集にご尽力いただいた地方衛生研究所、 保健所、 病院関係者に感謝申し上げます。さらに引き続きご協力をお願いいたします。

衛生微生物技術協議会レジオネラ・レファレンスセンター

国立感染症研究所細菌第一部
佐伯 歩 前川純子

仙台市衛生研究所
大森恵梨子

神奈川県衛生研究所
陳内理生

富山県衛生研究所
金谷潤一

神戸市健康科学研究所
中西典子

広島県立総合技術研究所保健環境センター
平塚貴大

宮崎県衛生環境研究所
岡部祐未

PDF・Word・Excelなどのファイルを閲覧するには、ソフトウェアが必要な場合があります。
詳細は「ファイルの閲覧方法」を確認してください。