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薬剤耐性菌感染症

更新日 (last updated):2025年7月24日

概要

薬剤耐性菌感染症は、抗菌薬治療に対する抵抗性、いわゆる薬剤耐性(AMR: Antimicrobial Resistance)を獲得した細菌(薬剤耐性菌)によって引き起こされる感染症の総称であり、臨床現場における診療および感染制御の大きな課題となっている。

病原体

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、バンコマイシン耐性腸球菌、カルバペネム耐性腸内細菌目細菌などが知られている。

疫学

様々な薬剤耐性菌が日本を含む全世界で報告されている。

臨床像

免疫が低下した者や高齢者が薬剤耐性菌に感染すると、抗菌薬が効きにくい、あるいは効かないことにより、治療薬が限られたり、治療が長引いたりし、抗菌薬に感受性のある菌に比べて重症化しやすい傾向にある。

対策

高齢者施設等や医療機関、地域における伝播防止の観点から、早期診断、適切な治療選択、感染対策の徹底が求められる。

法的取り扱い

7種類の薬剤耐性菌感染症が、感染症法における五類感染症の全数把握対象疾患や、定点把握対象疾患に定められている。

個別の薬剤耐性菌情報

本サイトでは、以下に挙げる代表的な耐性菌について、それぞれの耐性メカニズム、国内外の発生状況、検査上の留意点、疫学的特徴、法的位置づけ(感染症法に基づく届出対象や届出基準等)などを、体系的に整理・解説しています。



カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症
薬剤耐性アシネトバクター感染症
薬剤耐性緑膿菌感染症
バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌感染症
バンコマイシン耐性腸球菌感染症
ペニシリン耐性肺炎球菌感染症
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症

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