性器クラミジア感染症
更新日 (last updated):2026年3月23日
概要
性器クラミジア感染症はクラミジア・トラコマチスを病原体とする性感染症である。主な感染経路は性的接触と母子感染である。性器の炎症や、不妊・流早産の原因となるほか、妊婦の感染は新生児肺炎や結膜炎の原因になることがある。
病原体
原因菌はクラミジア属のクラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)である。偏性細胞内寄生細菌であり、細胞外では増殖できない。
疫学
世界中で報告がある。
日本国内では若年層に報告が多い。
感染経路
主な感染経路は、性的接触と母子感染である。
臨床像
潜伏期間は1週間から3週間程度(通常2週間から3週間)。男性は排尿痛や尿道不快感を伴う尿道炎や精巣上体炎を発症する。女性では子宮頸管炎や骨盤内炎症性疾患を起こすが自覚症状が乏しく、不妊や流早産の原因となる。妊婦が感染した場合、新生児に肺炎や結膜炎を生じることがある。
病原体診断
尿や尿道・頸管分泌物、咽頭拭い液からの菌の分離・同定、遺伝子検出による。
治療
抗菌薬による治療が行われる。
予防法・ワクチン
性行為の際にはコンドームを使用する。母子感染については、妊婦の早期診断と治療が重要である。
国内で承認されたワクチンはない。
法的取り扱い
感染症法における、五類感染症の定点把握対象疾患に定められている。
