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播種性クリプトコックス症

更新日 (last updated):2026年1月28日

概要

播種性クリプトコックス症は、クリプトコックス属の真菌を病原体とする感染症である。主な感染経路は土壌中や鳥糞中の真菌を吸入する経気道感染である。肺病変から真菌血症をきたし、中枢神経系を含む全身への播種を起こすことがある。

病原体

原因真菌はクリプトコックス属の真菌であるCryptococcus neoformansC. gattiiである。

疫学

C.neoformansは世界中で報告されており、日本国内では年間約150例が報告され、そのうち60歳以上が80%以上、免疫不全症例が75%以上である。

C.gattiiは熱帯・亜熱帯や北米西岸を中心に、免疫正常者で報告がある。

感染経路

主な感染経路は土壌中やハトなどの鳥糞中の真菌を吸入する経気道感染である。ヒトからヒトへの直接的な感染はない。

臨床像

潜伏期間は2か月から11か月程度(通常6か月から7か月)。脳髄膜炎や真菌血症に起因する発熱や頭痛、嘔吐、意識障害などの神経症状を起こす。

病原体診断

脳脊髄液や血液などからの病原体の分離・同定、莢膜抗原の検出、病理学的診断による。

治療

抗真菌薬による治療が行われる。

予防法・ワクチン

病原体を含む土壌や鳥の糞などへの曝露を避けることが重要である。

国内で承認されたワクチンはない。

法的取り扱い

感染症法における、五類感染症の全数把握対象疾患に定められている。

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