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腎症候性出血熱

更新日 (last updated):2026年3月23日

概要

腎症候性出血熱は、オルソハンタウイルス属のウイルスを病原体とする感染症である。主な感染経路は病原体を保有するげっ歯類の排泄物を含む粉じんの吸入である。上気道炎症状や発熱などを呈し、重症化するとショックや腎不全を起こし、死亡することがある。

病原体

病原体はハンタウイルス科オルソハンタウイルス属の1本鎖RNAウイルスである。げっ歯類を自然宿主とする。

疫学

世界では中国や韓国、欧州などで患者発生の報告がある。

日本では、過去に実験動物由来で患者発生が報告されているが、1998年以降は患者の発生は確認されていない。

感染経路

主な感染経路は、病原体を保有するげっ歯類による咬傷、排泄物を含む粉じんの吸入、汚染された食物の喫食などである。

臨床像

潜伏期間は1週間から5週間程度(通常2週間から3週間)。軽症では上気道炎症状や発熱などで終わることが多いが、重症化するとショックや腎不全を起こし、死亡することがある。

病原体診断

血液や尿からのウイルスの分離・同定、ウイルス遺伝子の検出、血清学的検査による。

治療

特異的な治療法はなく、対症療法が中心である。

予防法・ワクチン

流行地域ではげっ歯類との接触を避ける。糞や尿で汚染された粉じんを吸わないよう、環境を清潔に保つ。食品は蓋などをして適切に保管する。

国内で承認されたワクチンはない。

法的取り扱い

感染症法における、四類感染症に定められている。

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