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Bウイルス

更新日 (last updated):2026年1月28日

概要

Bウイルス病はSimplexvirus macacinealpha1を病原体とする感染症である。主な感染経路はマカク属のサルによる咬傷や引っかき傷から病原体が侵入することによる。発熱や局所の紅斑、リンパ節腫大などの症状を呈し、重症化すると横断性脊髄炎や脳脊髄炎を起こす。

病原体

S. macacinealpha1はシンプレックスウイルス属の2本鎖DNAウイルスで、自然宿主はニホンザルなどのマカク属のサルである。

疫学

世界的なヒトでの報告はこれまでに50例程度であり、大半はサルを取り扱う研究者や飼育施設従業者である。
日本国内では、実験サルの取扱施設に勤務する者で2例が報告されている。

感染経路

主な感染経路は、病原体を保有するマカク属のサルによる咬傷や、体液への接触である。まれではあるが、病原体に汚染された実験器具による感染の報告や、ヒト-ヒト感染の報告もある。

臨床像

潜伏期間は2日から数週間(通常2週から5週)だが、感染から10年後に発症した報告もある。外傷部位の皮疹や疼痛、リンパ節腫脹が出現したのち、発熱、感覚異常や筋力低下が出現し、最終的に脊髄炎や脳炎により意識障害、痙攣、呼吸筋麻痺などを起こし、死亡することがある。

病原体診断

咽頭拭い液、脳脊髄液、咬傷部からのウイルスの分離・同定、ウイルス遺伝子の検出、血清学的検査による。

治療

抗ウイルス薬による治療が行われる。

予防法・ワクチン

サルに咬まれたり引っかかれたりした場合は傷口を15分以上流水や石けんで洗浄する。抗ウイルス薬による曝露後予防が行われる場合がある。
国内で承認されたワクチンはない。

法的取り扱い

感染症法では四類感染症に定められている。

関連情報

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