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国立健康危機管理研究機構
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Q熱

更新日 (last updated):2026年3月23日

概要

Q熱はCoxiella burnetiiを病原体とする感染症である。主な感染経路は病原体に汚染された環境中の粉じんやエアロゾルの吸入による。発熱や頭痛などの症状や、肺炎、肝炎など多様な病態を呈し、慢性化すると心内膜炎などを起こす。

病原体

原因菌はコクシエラ属のC. burnetiiである。偏性細胞内寄生細菌であり、細胞外では増殖できない。自然界では多くの動物やダニが保菌している。

疫学

世界では欧州やオーストラリアで患者発生が報告されている。

日本国内では1988年の初報告以降、年間数例から数十例の患者発生が報告されている。

感染経路

主な感染経路は、感染動物の排泄物や胎盤・羊水等に含まれる病原体によって汚染された環境中の粉じんやエアロゾルの吸入による。未殺菌の乳製品や生肉の摂取による経口感染も稀であるが報告される。

臨床像

潜伏期間は14日から21日程度。発熱、頭痛、筋肉痛、倦怠感などの症状を呈す場合もあれば、肺炎や肝炎などを呈す場合もあり、多様な臨床像を示す。

急性型の2%から10%は心内膜炎を伴う慢性型に移行する。

病原体診断

血液からの抗体検出、病原体遺伝子の検出による。

治療

抗菌薬による治療が行われる。

予防法・ワクチン

動物の出産や流産時には胎盤や羊水などを適切な処理(焼却等)し、汚染された環境を消毒する。

家畜を扱っている場所では粉じん、エアロゾルを吸い込まない対策が重要である。

日本国内で承認されたワクチンはない。

法的取り扱い

感染症法における、四類感染症に定められている。

関連情報

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