腸チフス・パラチフス
更新日 (last updated):2026年1月28日
概要
腸チフス、パラチフスはそれぞれチフス菌とパラチフスA菌を病原体とする感染症である。主な感染経路は病原体に汚染された飲食物の摂取である。発熱、頭痛、腹痛、下痢などを呈し、重症化すると腸出血や腸穿孔などを起こす。
病原体
原因菌はサルモネラ属のチフス菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Typhi)とパラチフスA菌(Salmonella enterica subsp. enterica serovar Paratyphi A)である。
疫学
世界では衛生水準の低い開発途上国で蔓延しており、特に南アジアなどからの報告が多い。
日本国内では年間数十例が報告されており、そのほとんどが輸入例である。
感染経路
主な感染経路は病原体に汚染された飲食物の摂取による。
臨床像
潜伏期間は7日から14日程度。高熱や頭痛、腹痛、下痢などを呈する。3主徴とされる比較的徐脈、バラ疹、脾腫もみられることがある。重症では意識障害や難聴、腸出血、腸穿孔が起こることがある。
病原体診断
血液や便、胆汁、尿、骨髄などからの病原体の分離・同定による。
治療
抗菌薬による治療が行われる。
予防法・ワクチン
食品の十分な加熱、調理器具や手指などを介した二次汚染防止等の衛生管理の徹底、手洗いの励行が重要である。
国内では腸チフス用ワクチンのみ承認されている。
法的取り扱い
感染症法における三類感染症に定められている。
学校保健安全法における第三種感染症に定められている。
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