ジカウイルス感染症
更新日 (last updated):2026年3月23日
概要
ジカウイルス感染症はフラビウイルス科ジカウイルスを病原体とする感染症である。主な感染経路は蚊の刺咬である。発熱や発疹、関節痛、神経症状などを呈する。妊婦が感染した場合、母子感染により胎児が小頭症となるなどの先天性ジカウイルス感染症を生じることがある。
病原体
ジカウイルスはフラビウイルス科オルソフラビウイルス属の1本鎖RNAウイルスである。
疫学
世界では、中南米・アフリカ・アジア太平洋地域で症例が報告されている。
日本国内では2013年以来、年間数例の輸入症例の報告がある。
感染経路
主な感染経路は、ウイルスを保有したネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊に刺されることによる。輸血や性行為による感染のほか、妊婦から胎児への母子感染も報告されている。
臨床像
潜伏期間は2日から12日(通常2日から7日)。多くは無症状だが、発熱、発疹、関節痛、筋肉痛、結膜充血など症状を呈し、ギラン・バレー症候群などの神経合併症が生じることもある。妊婦が感染した場合、母子感染により胎児が小頭症などの先天性障害を生じることがある。
病原体診断
血液、臍帯血、髄液などからのウイルスの分離・同定、ウイルス遺伝子の検出、血清学的検査による。
治療
特異的な治療法はなく、対症療法が中心である。
予防法・ワクチン
蚊に刺されないことが重要であり、忌避剤の使用や肌の露出を避けるといった対策が推奨される。
国内で承認されたワクチンはない。
法的取り扱い
感染症法における、四類感染症に定められている。
