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旋尾線虫症

更新日 (last updated):2026年1月28日

概要

旋尾線虫症は旋尾線虫Type X(テン)幼虫を病原体とする寄生虫症である。主な感染経路はホタルイカの生食である。腹痛や嘔吐が出現し、まれに腸閉塞を起こすことがあるほか、皮膚爬行症をおこすこともある。

病原体

原因寄生虫はCrassicauda giliakianaの幼虫であり、主にホタルイカに寄生する旋尾線虫Type X幼虫である。

疫学

日本では1990年代以降ホタルイカの生食が広がるとともに、年間15件以上まで報告数が増加したが、その後加熱処理や冷凍処理が推奨されたことにより報告数が減少した。

感染経路

主な感染経路は病原体を保有するホタルイカの生食である。

臨床像

数時間から2日程度の潜伏期間ののち、腹痛や腹部膨満、嘔気・嘔吐が出現し、時に腸閉塞を起こす急性腹症型と、2週間程度の潜伏期間で赤い線状の皮疹を生ずる皮膚爬行症型がある。

病原体診断

皮膚や腸管の組織内からの幼虫断片の検出、血清学的検査による。

治療

特異的な治療法はない。皮膚爬行症型では虫体摘出を行う。

予防法・ワクチン

ホタルイカを食べる際は、内臓除去や冷凍、加熱を行う。

国内で承認されたワクチンはない。

法的取り扱い

感染症法、学校保健安全法では定められていない。

食品衛生法における食中毒の病因物質に「その他の寄生虫」として例示されている。

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