麻しん(はしか)の発生状況について
国立健康危機管理研究機構
令和8年4月20日
いま国内では、麻しんの報告数が前年より増えており、注意が必要な状況です。接種歴の確認、症状がある際の適切な受診、海外渡航前後の注意が重要です。
いま何が起きているか
- 世界では2023年以降、麻しんの報告数が増えており、海外から日本に麻しんウイルスが持ち込まれるリスクが高まっています。国内でも、2026年4月15日時点で299例の報告があり、前年同時期(2025年4月16日時点で78例)の約3.8倍に増加しています。
- 国内の患者は10-20代を中心にみられ、家庭、医療機関、学校、施設などでの感染も確認されています。通勤、通学、移動などで公共交通機関や施設を利用していた例もあり、人が集まる場所で感染が広がる可能性にも注意が必要です。
- 10-20代の患者では、2回のワクチン接種が済んでいない方や接種歴不明の方が約半数を占めていました。麻しん含有ワクチンを2回接種することは、発症や重症化のリスクを下げる最も重要な予防策です。
なぜ注意が必要か
- 麻しんは感染力が極めて強い感染症です。免疫のない方がウイルスに曝露(ウイルスを吸い込むなど)すると90%以上が発症し、肺炎や脳炎などで重症化することもあります。症状が典型的でない場合には、診断までに時間がかかり、その間に拡げるおそれがあります。
- 現在の接種率や抗体保有状況からみて、今後さらに感染が広がることや、重症の患者が出ることも懸念されます。特に多くの人と接する機会がある環境下では注意が必要です。
皆さまにお願いしたいこと
- まず、母子健康手帳などで、ご自身やお子さんの麻しん含有ワクチンの接種歴をご確認ください。2回の接種記録が確認できない場合は、必要に応じて医療機関にご相談ください。
- 麻しんの流行がみられる国や地域へ渡航する方は、その前に、接種歴を確認することが大切です。接種歴が不明な場合や、2回接種していない場合は、渡航前の接種を検討してください。
- 発熱、発疹、せき、鼻水、結膜充血など、麻しんが疑われる症状がある場合は、事前に医療機関へ連絡したうえで受診し、渡航歴や接触歴があればお伝えください。
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- 麻しんに関するQ&Aはこちら
- 麻しんの流行状況についてより詳しく知りたい方は 麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2026年第一版)(2026年3月19日時点) をご覧ください。
- 医療機関の方は 「麻しんを疑った際の対応(2026年3月)」 も参考にしてください。
