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新型コロナウイルス感染症

概要

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を病原体とする感染症である。多様な症状と高い感染性を特徴とする。

病原体

原因ウイルスは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)である。コロナウイルス科ベータコロナウイルス属に属しており、変異によって感染性や抗原性が変化した様々な系統のウイルスが出現している。

疫学

2019年12月に中国から初めての報告があったのち、世界的な流行(パンデミック)を引き起こした。日本では2020年1月に初症例が確認され、その後複数回の流行の波を経験してきた。高齢者を中心に重症例・死亡例が多く報告されている。2023年5月、世界保健機関は新型コロナウイルス感染症の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を終了した。

感染経路

感染経路は、主にエアロゾル感染、飛沫感染、接触感染である。発症前から感染性を有し、無症候性病原体保有者も感染源となる。

臨床像

潜伏期は1から14日(平均5から6日)間で、症状は発熱、咳、倦怠感、味覚・嗅覚障害、下痢など多様である。多くは軽症であるが、高齢者や基礎疾患を持つ者は重症化しやすい。急性期の症状にかかわらず、倦怠感、呼吸困難、味覚・嗅覚障害、脱毛などが2から3カ月間長引くことがある。 感染者の20%程度は無症候性病原体保有者であると考えられている。 

病原体診断

診断はウイルス遺伝子の検出及び抗原の検出による。

治療

承認された抗ウイルス薬がある。重症例の治療および重症化予防として抗ウイルス薬が用いられる。重症例では人工呼吸管理などの集中治療がおこなわれる。

予防法・ワクチン

飛沫予防策、接触予防策が有用である。これに加えて、病院においてエアロゾルが発生する処置を行う場合には空気予防策が求められる。 新型コロナワクチンが国内で承認されており、特に重症化予防に重要である。

法的取り扱い(感染症法、学校保健安全法など)

2020年1月に指定感染症に指定されたのち、新型インフルエンザ等感染症への変更を経て、2023年5月に五類感染症の定点把握対象疾患に定められている。

学校保健安全法では第二種感染症に定められている。

病原体検出マニュアル

 

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更新日 (last updated):2025年4月28日

最終確認日(last reviewed):2025年4月28日

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